AmazonがFire (5th gen)にroot化対策実施

追記 2015/12/17:アマゾンの対策もむなしく5.1.1にアップデートしてもrootが取れるようになりました(笑)

5千円で売っているFire 5th genにカスタムROMを入れられて、単なるAndroidタブレットとして使われてしまうと、Amzonの目論み(安くAmazon専用タブレットを売って、コンテンツを買ったり、ショッピングをしてもらいたい)は崩れてしまうので、早速対策が実施されました。

数日前、Amazonが新しいOTAアップデート(FireOS 5.1.1)を実施し、bootloaderもアップデートしました。これまでは、bootloader上でfastboot bootを使ってPCからカスタム・リカバリやkernelを起動でき、それを使ってroot化やカスタムROMのインストールが可能でしたが、今回のアップデートでbootloader上のfastboot bootコマンドが削除されました。

既にカスタムROMを入れている方はOTAは受信しないので関係ないですが、AmazonのROMを単にroot化して、OTAを無効にしていない方でOTAでアップデートした方は、今のところ再びrootは取れなくなるでしょうし、カスタムROMも焼けなくなりますね…

Fireの場合、初回起動時にOTAアップデートを試みるので、新品を買った方はFireOSを初めて起動する前にbootloaderに入り、root化してOTAを無効にするか、カスタムROMを焼かないと悲しい結果になります。ただ、ほとんどの人が買う前にこんな情報を下調べしないでしょうし、買ったらまずは普通に起動させてしまうでしょうから、今後多くの人が「root化できないじゃ~ん!」ということになってしまうでしょうね。

ちなみに、fastboot bootが無効になってしまったbootloaderでTWRPを起動しようとすると、以下のようなエラーが出て何も起こりません。

>fastboot boot TWRP_Fire_2.8.7.0.img
downloading ‘boot.img’…
OKAY [ 0.303s]
booting…
FAILED (remote: unknown command)

今後新しいbootloaderでrootが取れるか、bootloaderをアンロックできるかは今のところ不明ですが、fastboot bootを塞がれてしまったので、以前よりもかなりハードルは高くなったと思います。

※注意が必要なのが「じゃぁ、AmazonのサイトにあるFireOS5.0.1のファームウェアを使って、OSをダウングレードすればいいじゃん!」と思い、やってしまうとFireが文鎮化します。今のところ、bootloaderが5.1.1で書き換わってしまったFireが文鎮化してしまうと、元に戻す方法はありません。

 

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