おすすめMagiskモジュールとしてよく取り上げられるのが、Xposed FrameworkとYouTube Vanced。僕はそれらよりAdvanced Charging Controllerの方がもっと注目されてもいいんじゃないかと思っている。
スマホにとってバッテリーはいろいろな意味で重要だけれども、最近のスマホは充電が100%に達しても給電を自動で止めてくれない。夜寝る前に充電をスタートすると、数時間で100%に達してもずっと給電しっぱなし。朝スマホを手に取ると、温かいということが多い。これを毎日繰り返していたら、かなりバッテリーには悪いし、寿命を縮める。
Advanced Charging Controlle by VR25 （以下ACC） はそれを細かく設定できるモジュールだ。
Magisk内のダウンロードメニューで検索すれば、最新版が直ぐに見つかるはず。まずはインストールして、再起動し、モジュールを有効にする。これだけでは使えないので、少々設定が必要。
設定はAndroidのターミナル・エミュレータやWindowsのコマンドラインからadb shellで可能。まずはsuになる。
次に、acc -s sで使えるオプションを選択する。今回はbattery/charge_disable 0 1を選択する。表示されるオプションは機種によって違うので注意が必要。
MagiskやACCのバージョンで設定ファイルの保存場所が違うが、Android 10のPixel 3の場合、設定ファイルconfig.txtは/data/adb/acc-dataに保存されている。これを編集することで、好みの充電の設定が可能になる。
[config.txt]の内容
versionCode=201907090
capacity=0,60,70-80
capacityOffset=+0
capacitySync=false
temperature=40-45_90
coolDownRatio=
resetBsOnPause=true
resetBsOnUnplug=false
loopDelay=10,30
chargingSwitch=battery/charge_disable 0 1
applyOnBoot=
applyOnPlug=
chargingVoltageLimit=
rebootOnPause=
chargingOnOffDelay=1
language=en
wakeUnlock=
prioritizeBattIdleMode=false
今回変更したのは「capacity」の部分のみ。ここには4つの数値がある。
capacity=0,60,70-80: この数値はバッテリーレベルが幾らのときに強制的にシャットダウンするかである。つまり、この場合バッテリーが完全になくならないとシャットダウンしない。これはあまりバッテリーによくないので、今回は0から5に変更する。capacity=0,60,70-80: この数値はバッテリーのクールダウンのサイクル時間である。この場合は60秒。上の例でcoolDownRatioは空欄になっているものの、デフォルトは50/10で、60秒のうち50秒給電したら、10秒給電を停止するを繰り返す。赤字の60を120にすれば、100秒給電したら、20秒給電を停止するようになる。特にこのままでも問題はないので、ここは変えない。capacity=0,60,70-80: この数値はバッテリーレベルが幾らのときに給電を再開するかである。ケーブルを繋げたままで、充電が完了しても、この数値まで落ちなければ充電は再開されない。capacity=0,60,70-80: この数値はバッテリーレベルが幾らまで充電されたら給電は中止するかである。ACCを導入しなければ100%まで充電されるが、この設定では80%で充電を終了する。こればちょっと低いので、今回は80から90に変更する。
capacity=5,60,70-90と変更して、再度スマホを再起動する。この設定では、バッテリー残量が5%になったら強制シャットダウンをし、充電して90%になったら給電を中止。そのままの状態でバッテリー残量が70%まで下がったら、再度90%まで充電することになる。
充電の様子を見ていると、バッテリーのキャリブレーションをしないと、厳密にこれらの数値ではなく、これらの数値の「付近」で動作しているように見える。数%の誤差が気になる場合はバッテリーのキャリブレーションを試してみた方がいいかもしれない。過充電や過放電が防げていれば、僕はそこまで気にしない。
犬を一匹飼っている 